はじめてのよしりん
第21回
【DANさん】
厳密に言えば、私のはじめてのよしりんは多分、こち亀の最終コマに出てきた東大通を単行本で見たのが最初だったかと(当時ジャンプは読んでいなかったので)
https://x.com/maxaydar/status/1152554838418309120?s=46&t=lAPC5xU8hCpp6cvMoYZk2w
とは言え、実質的なよしりんデビューは間違いなく「厳格に訊け!」です。
当時高校生でしたが、今でもかなり内容は覚えていますね。
特に中盤の八苦の塔編とか、相談者も御安心軍団も兎に角出てくるキャラが多彩でめちゃくちゃ面白くて、ウイーンナ少年合唱団とか腹抱えて笑った記憶があります(厳格にエロいものを見せられて全員同時に第二次性徴を迎え皮付きから皮なしになってしまう)。
また、当時の世相が分かるネタも多く、学園編では天安門事件で戦車の前に立ち塞がる女性を想起させるシーンが出てくるし、最終話は警察に連行される宮崎勤に「悩んでるタール人、お前は‥」と投げかけて結んでおり、強く印象に残りました。
こういう、後のゴー宣に通じる思想の一端が垣間見えるところもいいですね。
そういえば、原発反対のネタもありました。
「チンポがチャイナシンドロームを起こしとる!」
「お前の冷却水で冷やせ!」
「ああーん、原発反対!」
「たまげとるな〜たまげとるな〜人として〜」
確かこんな感じだったかと。
面白いので周囲の人にも是非薦めたいですが、いかんせんかなりアダルトな内容が多いので、小学生の息子にはまだちょっと読ませられないかなとは思います。
『厳格に訊け!』は平成元年の完結ですが、実質的に「昭和最後の漫画」といっていいでしょう。
とにかく、不適切にもほどがある! だからこそ面白いんですけど!
そんな、令和の今じゃ描けないか?というようなギャグが次から次に出していたシリーズが、終盤にはどんどんハードな展開になっていって、それが一件落着したと思ったら、あの衝撃の最終回! そして、何とも言えない余韻を残すあのラストシーン、もう、忘れられません!
【かわじさん】
自分は昭和55年生まれなので「おぼっちゃまくん」世代ですね!
はじめてかどうかは覚えてないんですが、とにかく頭に焼き付いてるエピソードが「びんぼっちゃまへの詫びの印として『御坊家最高の食事を食わせろ!』という要求に、『お茶漬け』が出てきたエピソード」ですかねぇ~。
当然、最強の金持ち御坊家ですから、国産最高級の選別米「ひとつぶごとに釜ひとつずつ」使って、アルプス五万年前の雪解け水を空輸して、他もなんかとりあえず考えられる限り最強の素材と調理法を使った「お茶漬け」を茶魔&おとーちゃまが美味そうにすするのを見て、びんぼっちゃまがあぜんとする回、だったと思います(笑)
当然僕もあぜんとしたわけですが(笑)あれは「最高のものは原点に回帰する」という、児童誌コロコロコミックにも関わらず、よしりんセンセの思想が色濃くにじみ出た驚異の回だったんじゃないかと思います^w^
惜しい! このエピソードに登場するのは貧ぼっちゃまではなくて、「並野小学校」に通う庶民の子、「上条貴彦」くんというキャラです。
金持ちに対するコンプレックスの裏返しで、茶魔にきつく当たり散らすキャラなのですが、当の茶魔はそのことを一切自覚もしていないというのがたまらなく面白いところです。
それにしても御坊家最高の食事が「お茶漬け」ということに意味を感じて、今も記憶に残しているのですから、やっぱり子供の時の感性ってすごいです!
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https://aiko-sama.com/archives/50096
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